総務委員会審議~ヴァンフォーレ甲府への想い
本日、山梨県議会は常任委員会の審議が行われました。
自分は「総務委員会」所属ですので、その関係するものに
関して、審議を行いました。
総務委員会所管の部局は
総務部、企画県民部、リニア交通局、知事政策局、警察本部の5つです。
各部局ごとの審査で、最初は今回の補正予算等議案が上がっているものの
審議、次に所管事項と言ってその部に携わることであればなんでも聞いていい。
というコーナーがあります。
今回は企画県民部「ヴァンフォーレ甲府への支援について」、
総務部「消防広域化構想断念後の消防のあり方」の2つを質問しました。
特に「ヴァンフォーレ甲府」については1サポーターの立場としても
応援している事項なので、そこに対する思い入れがかなりありました。
以下、質問の内容です。
「ヴァンフォーレ甲府の練習場やクラブハウスの整備支援について」
ヴァンフォーレ甲府が今年、24戦負けないしというJリーグ新記録でJ2優勝を果たし、
3度目のJ1昇格を決めました。サポーターの1人としては大変嬉しく、
また県民の誇りであると思っています。
12,3年前、25連敗という最悪な記録をつくり4億5千万円もの累積債務をつくり
「解散やむなし」といわれたチームが3度の昇格、J2トップの観客動員数を誇る地域のモデルチームになりました。
ここまでに再建させた関係者の努力に敬意を表したいと思います。
ヴァンフォーレ甲府はスポーツ文化の振興のみならず地域の一体感や郷土意識の高揚、
地域貢献といったメリットを作り出しているほか、その存在は「サッカー観戦」というコンテンツの提供を越え、
地域や県民に喜びを与える存在へと成長しており、
その姿は「地域の無形文化財」ともいえるものに進化していると自分は感じています。
そんな中、先の報道で韮崎市がクラブハウスと練習場の整備を行うとの報道がありました。
来シーズンJ1に所属する18チームのうち、クラブハウスと優先使用の練習場を持たないのは、
ヴァンフォーレだけです。ヴァンフォーレと同じように唯一拠点を持たなかったサガン鳥栖はホームタウンの
鳥栖市と佐賀県の協力で来春にはクラブハウスと芝生のグランドが完成すると聞いています。
また数年前にJ2に昇格したファジアーノ岡山についても岡山市がファジアーノ岡山のためにサッカー場と
クラブハウスを建設することを決めました。
これらはいずれもサッカーチームが一企業であるという考え方を超え、
県民、市民のための共有財産であるという考えに基づく、
まさしく「地域の無形文化財」に資するべき施策であると思います。
ヴァンフォーレの場合、創立時に県、甲府市、韮崎市も多くの資本を入れた
いわゆる半官半民の市民チームであり、
この基盤整備に協力することに県民の皆さまも何ら疑問を感じことはないと確信しております。
横内知事も「練習場確保策」については前向きの発言をなされているなか、
県はこのことについてどのように参画していくのか、
また現在どのような進捗状況になっているのかご所見をお伺いします。
県側答弁:具体的な支援については、今何ができるかを検討している。
しかし、県も周辺市町村等と連携しながら支援していく。
J1というのは日本サッカーの最高峰であります。
そこで選手たちは当然トッププレーヤーがそろいます。
そのプレーヤー達がクラブハウスや練習場もないチームに来たいと思うでしょうか?
ヴァンフォーレに伺いますと、毎年、チーム編成でクラブハウスもないなど環境整備の稚拙さで
他のチームと比較され、選手の獲得が不利に働いているそうです。
また優秀な選手の流出も少なからず環境が影響していると聞いています。
そういう意味でも支援すると決めたら、一刻も早く実現すること、
スピード感を持った対応をすることが重要であると思います。
今後のスケジュールがはっきりすれば、
優秀な選手の獲得や選出の流出を止めることにもなると思いますが、
具体的なスケジュールはいつ頃になればわかるでしょうか?
県側答弁:具体的な整備内容が決まり次第、早急にスケジュールをだす。
平成25年度予算には盛り込んでいきたい。
今、ヴァンフォーレ甲府は小都市で、
しかも大企業の支援のない市民チームとしてJリーグの模範チームといわれるまでになりました。
これからJFLやJ2に参画しこれを町おこしのツールにしようとしているJリーグ参加チームを
持たない県や関係者の視察が相次いでいると伺っています。
先日は韓国からも関係者が視察・研修に訪れたそうです。
ここまで地域に根差したチームを行政もしっかりサポートしていかなければならいと思いますが、
もう一度支援に対する見解を伺いたいと思います。
県側答弁:県民の誇りであるヴァンフォーレを支援することは山梨県を全国に売り込むことにも
つながる。ご指摘のように早急に具体的な事項を決めて支援していきたい。
以上が質問内容です。県の答弁は自分が記憶している範囲で書きました。
引き続きスポーツブランドなどの観点から質問をしていきたいと考えています。
山梨県議会議員 永井 学