まなぶ日和 vol.26
ガッツ山梨!永井学です。
研修・調査や皆様からのお話を伺った熱い夏を超え、一般質問や「子ども・子育て支援条例」の制定など、私にとって非常に充実した9月議会が閉会しました。その詳細です。今号も最後までどうぞおつきあいください。
山梨県議会委員 永井 学
9月定例県議会 白熱の一般質問
[1問1答形式 20分]
(1)やまなし子ども・子育て支援条例について
❶県は本条例が制定された場合、今後の施策にどのように反映していかれるのか御所見を伺います。
PICK UP!
知事)県では、「日本一健やかに子どもを育む山梨」の実現に向け、施策を展開してきたが、条例制定後には条例の趣旨に沿って、子育て支援に関わる県民や市町村などと一体となった取り組みを進め、子育て施策を一層充実させてまいります。今後は条例案も踏まえ、本年度中に「やまなし 子ども・子育て支援プラン」を見直すこととし、これに基づき効果的な施策を検討してまいります。
●永井の考え
県が条例制定を受けて、プランの見直しまで踏み込んで行っていただけるとのこと。知事の答弁にもありますが、この条例を後ろ盾に効果的な施策を、私も提案していこうと考えています。
❷自然保育の充実について
❸やまなし子ども・子育て支援条例普及啓発事業について(条例を普及啓発させるためのシンポジウムなどを行う予算)
(2)男性の家庭参画・子育て支援について
❶男性の家庭参加・育児参加についての県の考え方。
❷事業の実施状況
❸イクボスの取り組みの推進について
●永井の考え
女性活躍とともに、男性の家庭参画・子育て支援を進めていただかなければ、真の「子育てしやすさ日本一」とはなりません。私は従前から「女性が働きやすく男性が子育てしやすい山梨県」を目指し訴えてまいりました。今回の質問で、女性活躍の予算は潤沢に盛られているが、男性の家庭参画についての予算はおよそ180万円しか計上されていない。というお話をしました。県の本気度が、「男性も家庭参画しなければいけないんだ」という社会的風潮を作っていくと思っています。これからも具体的な提案をしてまいります。
(3)北朝鮮のミサイル攻撃に対する対応について
❶ミサイル通過・着弾時の県の対応について
❷県民への避難行動の周知について
❸市町村における行動訓練について
(4)ヘルプマークの普及・周知について
❶ヘルプマークの周知・啓発について
❷県によるヘルプマークの配布について
❸ヘルプカードについて
●永井の考え
ヘルプマークとは、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見からはわからなくても援助や配慮を必要としている方々が援助を受けやすくするように作成されたマークです。本年7月20日にJIS規格の図記号に追加され、全国共通のものとなりました。全国的にこのマークの周知普及が進んでおり、山梨県でも啓発・配布の必要性を訴えましたが、県の後ろ向きの答弁に驚かされました。このマークの意味を是非、知っていただき広めていっていただけたらと考えております。
(5)キャラクターを活用した県の広報戦略について
❶キャラクターの使用状況について
❷発信力のある広報について
●永井の考え
「山梨県にはメインキャラクターと位置付けているものは特にない」との答弁。逆に20種類ものキャラクターがいる。各県が競ってメインキャラクターを使っての広報を行なっているのにあまりにもな状態。一つのキャラクターをしっかり推して、戦略的な広報を行なって欲しいと訴えました。
前回の報告書から現在まで、視察や研修に行った際の詳しい内容をお伝えしていきます。
❶ 自民党青年局ベトナム研修
自民党青年局でベトナム(ハノイ・ホーチミン)へ研修に行ってきました。
◎主な調査内容
❶ベトナム政府の要人 グエン・ティ・キム・ガン国会議長表敬
❷ベトナム若手国会議員団との意見交換会
❸日本のODAなどを活用した事業の現地視察(地下鉄建設、大学 など)
現地の若手政治家の方達との交流もさることながら、全国の青年局の仲間とも様々な意見交換ができました。絆も深まり、全国に仲間が増えました。
❷ 甲府駅南口駅前広場完成!
甲府駅南口駅前広場が9月上旬に完成しました。写真はその完成記念式典の模様です。南口が完成し、甲府駅の整備は残すところ南口のエレベーターのみ。これからはいよいよ舞鶴城周辺の整備へと移ります。
❸ 山梨県ドッジボール選手権大会
山梨県ドッジボール協会の会長を務めております。夏の全国大会予選から、この秋に行われる選手権大会で選手たちは大きく成長します。この経験を糧に、春の全国大会に向けて更にパワーアップを図っていくわけです。「競技ドッジボール」の面白さを多くの方に伝え、競技人口増加を図ってまいります。
❹ 人口減少対策政策委員会
人口減少対策を考える特別委員会「人口減少対策政策委員会」に所属しています。1期目から取り組んでいる「人口減少対策」。研修や県外調査を経て、執行部に対し、しっかりとした政策提言を行います。
ついに制定!
やまなし子ども子育て支援条例
1期目に当選させていただいて以来、私は「子育て支援」を自分のライフワークと捉え、県議会の場で質問・提案をさせて頂いております。それは、自分が子育て真っ盛りの親であるということと同時に、山梨県のこれからを担う子ども達の健やかな成長が、山梨県の発展に繋がると信じたからです。
当時、最年少議員だった自分が取り組むべき課題だと感じたということもあります。「子育て支援」は非常に息の長い施策で、継続して行っていく必要があります。
その子育て支援の背骨となる「子育て支援条例」が山梨県にない。なんとかして制定はできないものかと、幾度となく県に提案をしてきました。しかし、2期目になっても一向に進行しない。であるならば「議員提案」で作ってしまおう!と思いつき、多くの議員の皆さんの賛同を得て、「子育て支援に関する条例案作成委員会」が立ち上がり委員長を務めさせていただきました。結成より1年、多くの方のご意見や委員の皆さんの真摯な議論の末、28条の条文が完成し、9月議会に上程。可決成立しました。自分の子どもが生まれたように愛おしく、この条例を元に山梨県の子育て政策がさらに前に進むことを切に希望します。私も、この条例を活用し、山梨県で暮らす全ての子ども達が健やかに成長できるよう、これからも様々な提案をしてまいります。
やまなし子ども・子育て支援条例の主な特徴
(1)第2条の4項で「教育関係者の定義」を「教育及び保育に関する職務に従事する者」と、保育関係者の立場もきっちりと規定していること。
(2)第11条「育ちの場の充実」の3項で「自然環境を生かしながら、子どもに自然と触れ合う機会を提供するため必要な施策を推進する」と自然保育についての項目を入れたこと。
(3)第22条で災害時における子どもの心のケア、就学・学習に関する支援について明記したこと。
(4)第23条で「やまなし子育ての日」を制定(いい育児で11月19日)。
全県で子育て支援に関する活動を促す取り組みを行うこと。
(5)子ども達にも親しんで読んでもらえるよう、山梨県の条例としては初の「です・ます調」で書かれた条文となっていること。
編集後記
9月議会が終わると、いよいよ年末の12月議会に向けて一気に今年も加速していきます。様々な出来事が目まぐるしく動いた昨今ですが、自分のなすべきことをしっかりとやり、ブレずにこれからも活動してまいります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
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